【本】セイコーエプソン 知られざる全貌
2009年3月16日 読書2000年の発刊時点におけるセイコーエプソンの歩みを振り返った本。
カラリオのイメージが強いエプソンの中身が色々と分かった。
特に興味深かったのが、マイクロピエゾテクノロジの話。
エプソンは東京五輪の計測器「プリンティングタイマー」をきっかけにプリンタを作ってきた。
しかし、ドットインパクト方式のエプソンは、サーマル方式の他社に段々と他社に追いつかれ、追い抜かれた。
・「しかし、同じやり方で後から追いかけたのでは、どんなにいい製品に仕上げたとしても、結果は知れている」「また当時、加熱方式のヘッドは耐久性がなく使い捨てで、ランニングコスト低減にも限界があった」
とかいう理由で独自のピエゾ方式による開発を選択。
・「インクに圧力を与えて飛ばすという同じ目的でも、いってみれば加熱方式が電気的なアプローチなのに対して、ピエゾ方式は機械的なアプローチ。ピエゾ方式は精密機械のウオッチをルーツに持つ、セイコーエプソンらしい選択といえよう。」
とまあ、きれいな書き方でまとめてある。
で、その後新しいヘッドどう作るんだよ?→時計部隊が精密なヘッド作ったぜ
みたいなプロジェクトXがあって、
結局大逆転の高精細プリンタができました。めでたしめでたし。
ここで実際に作ったのがこの企業の凄いところ。自分だったら安易にサーマル方式で生き延びることを考える気がする。
あとは、環境意識の高さ。
オゾンホールとかフロンガスとか騒がれていた時期に、いち早くノンフロンに向かう宣言をしたのがセイコーエプソン。
その宣言は割と行き当たりばったり感があり、「本当にできるのかよ」みたいなこと言われていたらしい。
でも、目標を掲げたらしっかりとこなす。
・「なんら技術的な見通しを持たないままのフロンレスへのスタートは、逆に”難しい課題に一丸となって果敢に挑戦する”セイコーエプソンの社風を遺憾なく発揮させることになりました(当時社長の安川英昭)」
という訳で有限実行できた。
で、なんか環境問題に取り組んだ企業として賞を受賞したし、フロン問題に取り組む企業のモデル企業にもなった。
その後もトリクロロエタン?みたいな塩素系汚染物質が見つかったが、きっちりと毒が出回らないように対応したとか。
こういう所にキーワード「誠実と信頼」が見て取れる。
あとは、最近だとエプソンダイレクトのサポート満足度みたいのも高かったはず。
本全体の印象としては、エプソン万歳な内容で、思考が偏る気がした。
会社説明会みたいに、いい所を膨らませたイメージ。
なんか内容がダブってた箇所もあったし。
カラリオのイメージが強いエプソンの中身が色々と分かった。
特に興味深かったのが、マイクロピエゾテクノロジの話。
エプソンは東京五輪の計測器「プリンティングタイマー」をきっかけにプリンタを作ってきた。
しかし、ドットインパクト方式のエプソンは、サーマル方式の他社に段々と他社に追いつかれ、追い抜かれた。
・「しかし、同じやり方で後から追いかけたのでは、どんなにいい製品に仕上げたとしても、結果は知れている」「また当時、加熱方式のヘッドは耐久性がなく使い捨てで、ランニングコスト低減にも限界があった」
とかいう理由で独自のピエゾ方式による開発を選択。
・「インクに圧力を与えて飛ばすという同じ目的でも、いってみれば加熱方式が電気的なアプローチなのに対して、ピエゾ方式は機械的なアプローチ。ピエゾ方式は精密機械のウオッチをルーツに持つ、セイコーエプソンらしい選択といえよう。」
とまあ、きれいな書き方でまとめてある。
で、その後新しいヘッドどう作るんだよ?→時計部隊が精密なヘッド作ったぜ
みたいなプロジェクトXがあって、
結局大逆転の高精細プリンタができました。めでたしめでたし。
ここで実際に作ったのがこの企業の凄いところ。自分だったら安易にサーマル方式で生き延びることを考える気がする。
あとは、環境意識の高さ。
オゾンホールとかフロンガスとか騒がれていた時期に、いち早くノンフロンに向かう宣言をしたのがセイコーエプソン。
その宣言は割と行き当たりばったり感があり、「本当にできるのかよ」みたいなこと言われていたらしい。
でも、目標を掲げたらしっかりとこなす。
・「なんら技術的な見通しを持たないままのフロンレスへのスタートは、逆に”難しい課題に一丸となって果敢に挑戦する”セイコーエプソンの社風を遺憾なく発揮させることになりました(当時社長の安川英昭)」
という訳で有限実行できた。
で、なんか環境問題に取り組んだ企業として賞を受賞したし、フロン問題に取り組む企業のモデル企業にもなった。
その後もトリクロロエタン?みたいな塩素系汚染物質が見つかったが、きっちりと毒が出回らないように対応したとか。
こういう所にキーワード「誠実と信頼」が見て取れる。
あとは、最近だとエプソンダイレクトのサポート満足度みたいのも高かったはず。
本全体の印象としては、エプソン万歳な内容で、思考が偏る気がした。
会社説明会みたいに、いい所を膨らませたイメージ。
なんか内容がダブってた箇所もあったし。
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