これまた古い新書。
よく売れたものは簡単に見つかっていい。ブックオフ105円コーナー的に考えて。

内容は、年功序列に対する疑問点の指摘。
というか、もはや年功序列はダメでしょという論調。

2006年の本だから、流石に今読んだら今更感が強い。
でも、ちゃんとこの本の予想通りに団塊世代の大量退職が発生しててんやわんやは起きた。
安易に予想できたことなんだろうけど。

さて、ざっくりと年功序列システムを見つめ直すことができた。なるほど確かにうまくできている。
キャリアは上から与えられるもの。定期昇給がある。業績をあげたら将来のポストで報われる。入ってから数年は雑用。忍耐、我慢。
で、こんなの俺のやりたいことじゃない、と最近の若いもんは抜けていく。その原因には就職活動の変化も絡んでいる。
不況の影響で、採用方法が変わった。ざっくりと何人採用という方法から、この部署で何人、あの部署で何人、という方法になった。若者も「やりたいこと・できること」を求められるようになった。バブル世代の若者は求められていなかった。
こんなの俺のやりたいことじゃない、っていうのは、「やりたいこと」を突き詰めすぎた学生が悪いのか、それとも年功序列システムの出世のゆったり感が悪いのか。


あーもう、訳わかんねー。
若者が一本道のレールがひかれている年功序列に沿って進んでも、将来のポストが約束されている時代じゃない。気づいたら40代で給料頭打ちですよ、負け組は早く気づくように気を付けなさいよ。40歳で気づいても手遅れですよ。ってな感じか。

結局、こういうナマモノな話題を扱った本はそのときに読むのが吉だわ。

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