図書館。

大人の脳細胞も活性化します。勉強を頑張りましょう、という本。

・俗説の否定
「脳細胞は一日一〇万個死ぬ」、「脳細胞は一切生まれ変わらない」、「大人になったら脳は衰える一方だ」
全て間違い。
脳細胞が10万個死ぬことは誰も調べていない。
脳細胞は、海馬の歯状回という箇所で生まれ変わっている。新生ニューロンが作られる。
脳は日々変化するので衰えるのみというのは有り得ない。

・新生ニューロンとは何か
私は新生ニューロンとは「環境の変化に適応するためのニューロン」なのではないかと考えている。 らしい。詳しくは不明点が多い。

・ニューロンの”タマゴ”、神経幹細胞の存在する箇所
1.海馬の歯状回
2.脳室の周囲
3.大脳新皮質


・新生ニューロンの生成速度
ニホンザルの実験より、年を取るほど生成速度が低下するのが分かっている。

・海馬の役割
海馬は人間の心の動きをも左右する「脳全体の管制官」といった存在らしい。
単なる記憶装置ではなくて、どこに情報を送るか、どこから情報を関連付けるかを決める司令塔。

・新生ニューロンを増やそう!5つのメリット
1.記憶力がアップする
2.思考力、発想力、意欲などを高める
3.嫌な記憶を消す
4.ストレス抑制作用がある
5.適応力を高める


・運動が大切
新生ニューロンの成長に欠かせないタンパク質、BDNFを増やすには有酸素運動が有効。
ウォーキングがおすすめ。

・なぜ海馬の歯状回のみ新生ニューロンが生み出されるのか
仮説:「恐竜の脳」
ここがキモ。著者の仮説を語るところ。
古い脳を新しい脳が囲っているのが人間の脳。
海馬の歯状回は古い脳にある。適応能力の高い爬虫類の脳にあるから、新生ニューロンが生み出されても納得だよね、という主張。

・海馬を動かすには刺激が必要
海馬の回転数を増やそう。刺激があると、情報がなんども回転していいよ、という話。

・シータ波
電車の中で本を読むと、雑音が聞こえなくなるくらい集中できたりするアレ。
シータ波が出てます。

・シータ波が新生ニューロンを増やす
集中して学習すると新生ニューロンが増える。ネズミの実験で実証済み。
集中して勉強>記憶力向上>集中して勉強、の好循環を狙おう。

・神経幹細胞のクローン生成
大脳にある神経幹細胞はどんどんクローンを作っている。
ニューロン予備軍としての役割と、活発な脳細胞の成長サポートという役割もありそうらしい。


結局は、常に勉強し続けましょうという結論をいうだけの本。
豊富な実験結果に裏付けされた脳細胞の話があるので、説得力はかなりある。

コメント

最新のコメント

この日記について

日記内を検索