【本】人間失格

2011年5月30日 読書
青空文庫。

かの有名なアレ。読んだことなかった。

空気読みまくりな人がどうなるか。
東京に出てきて、ちょっと調子に乗って酒と女に手を出して、最終的には脳に異常ありとされて閉じ込められる。

さて、どう捉えるか。やっぱり調子に乗ったから駄目だったのか。人間を信じてしまったから駄目なのか。酒におぼれたから駄目なのか。
まあいいや。

・世間は個人
世間の実体ってなんだよ、と考える主人公が到達した答え。
人は自分の意見を「世間が」という別の主語に乗せて言う。遠まわしに言う。
(「人は」というより、「日本人は」かも?)
「しかし、お前の、女道楽もこのへんでよすんだね。これ以上は、世間が、ゆるさないからな」
世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。けれども、何しろ、強く、きびしく、こわいもの、とばかり思ってこれまで生きて来たのですが、しかし、堀木にそう言われて、ふと、
「世間というのは、君じゃないか」
という言葉が、舌の先まで出かかって、堀木を怒らせるのがイヤで、ひっこめました。


主に電車で読んだけど、やっぱり電車だとどんどん読めるな。この集中力が電車以外でも出せたらすごいのに。

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